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塗料~自然素材の種類と特徴

漆や蜜ろうワックスなど、自然素材の家に使われる安全な天然塗料について、特徴や注意点などを紹介します。

自然素材の家に使われる天然塗料

天然塗料は、植物油などの自然素材を原料にして作られた塗料。環境や身体に優しく、舐めても害がないほど安全な天然塗料もあるほどです。ここでは、自然素材の家によく使われる天然塗料の種類と特徴を紹介します。

漆(うるし)

漆の木から採取した樹液を精製して塗料にしたもの。木材・金属・ガラス・紙など何にでも塗ることができ、天然塗料の中では最も強い素材です。建材としては木部に使われることが多く、時間の経過と共に硬化して木部を美しく保ちます。

また、味わい深いツヤと優美な仕上がりで、高級感が生まれるのも特徴。掃除や塗り替えもしやすく、シックハウスの原因にもなりにくいことも長所として挙げられます。

気をつけたいのは、人によっては漆で「かぶれ」の症状が出るということ。事前にパッチテストを行い、かぶれが出ないか確認してから導入すると良いでしょう。価格は高めですが、総合的にバランスの良い塗料です。

柿渋

柿渋は、化学物質を含まず、製造の過程でもCO2排出量が非常に少ない環境に優しい天然塗料。古くから木・布・紙などに使用されており、飲むことができるほど安全です。

柿渋に含まれるタンニンには、防虫・防腐・殺菌・防水などの効果があり、ホルムアルデヒドなどの化学物質を吸着する働きもあります。色は基本的に茶褐色ですが、日光に当たると色が濃くなるため、色ムラが出ないよう使用箇所には気をつける必要があります。価格はまずまずリーズナブル。

蜜蝋(みつろう)ワックス

蜜蝋とは、ミツバチの巣の材料。食べても良い成分でできているため、フローリングや子供部屋にも安心して使用できます。また、室内の空気を清潔に保ち、乾燥させた塗膜は静電気を防止する効果もアリ。ホコリなどが飛び散るのを防げるので、アレルギーやシックハウス症候群の予防策としても有効とされています。

原料の産地や含有量によって価格は左右されますが、安全面を第一に考えることが大切です。

セラックニス

セラックニスは、インドやタイに生息するラックカイガラムシが自己防衛のために分泌する樹脂状物質を生成加工したもの。家具や工芸品に塗るニスとして使われたり、木のヤニ止めとして古くから使用されてきました。

人体への安全性が高く、ホルムアルデヒドを抑制する効果もあるので、シックハウス症候群の対策としても有効。無味無臭で無毒なため、医療用や食品用にも利用できるほど安心な素材です。建材に使うと美しいツヤを作ります。

セラックニス・白セラックニスなど種類がいくつかありますが、価格は安価で使いやすいのが特徴。